発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013191397
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特発性血小板減少性紫斑病や脾原発悪性リンパ腫の5例に対し、単孔式ポートを用いて2孔式脾臓摘出術を行った。手術は臍部からのSILSポートとドレーン挿入による創を兼ね、左上腹部にトロッカーを加えた2創による脾臓摘出術を行った。その結果、従来法とほぼ同様な手技とドレーン管理を行うことができた。また、難易度を上げることなく創の数を減らすことが可能で、整容性、低侵襲性ともに優れていた。更に、標本の摘出が容易で、1例は粉砕することなく回収できた。術後経過として、2例で第1病日のドレーン排液中のアミラーゼ値が高値を示したが、第4病日には低下し、ドレーンを抜去した。いずれの症例も合併症はなく、第5~9病日に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013