最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで
鼠径部ヘルニア 大腿ヘルニア
中村 慶史
1
,
藤田 秀人
,
二宮 致
,
伏田 幸夫
,
藤村 隆
,
太田 哲生
1金沢大学 消化器・乳腺・移植再生外科
キーワード:
局所解剖学
,
危険因子
,
外科用メッシュ
,
創傷感染
,
大腿ヘルニア
,
腹腔鏡法
,
嵌頓
,
小腸疾患
,
虫垂疾患
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Hernia, Femoral
,
Risk Factors
,
Laparoscopy
,
Surgical Mesh
,
Wound Infection
,
Herniorrhaphy
pp.638-642
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281383
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腿ヘルニアは鼠径部ヘルニア全体に占める割合は低いが、いったん発症すると嵌頓率が高く、緊急手術を要する可能性の高い疾患である。ヘルニア内容はほとんどが小腸と大網であり、高齢女性に多い。そのため治療の遅れが致命的となりうるため、早期診断・早期治療が必要である。近年の画像診断の進歩で診断は容易となったが、術式についてはメッシュの使用、腹腔鏡下手術の選択、修復術の選択など議論が分かれる。本稿では、大腿ヘルニアの診断、治療について概説する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012