膵癌update 2012
診断 膵癌診断におけるEUS、EUS-FNAの位置づけ
小倉 健
1
,
山雄 健次
,
原 和生
,
水野 伸匡
,
肱岡 範
,
今岡 大
,
丹羽 康正
,
田近 正洋
,
近藤 真也
,
田中 努
,
永塩 美邦
,
羽場 真
,
大林 友彦
,
品川 秋秀
,
長谷川 俊之
,
清水 泰博
,
細田 和貴
,
谷田部 恭
1愛知県がんセンター中央病院
キーワード:
腫瘍進行度
,
膵臓腫瘍
,
アルゴリズム
,
超音波内視鏡検査
,
マルチスライスCT
,
禁忌(診断)
,
細針生検
Keyword:
Algorithms
,
Neoplasm Staging
,
Pancreatic Neoplasms
,
Endosonography
,
Biopsy, Fine-Needle
,
Multidetector Computed Tomography
pp.485-490
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012223260
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膵癌の予後は不良であるが、予後改善のためには膵内にとどまる小膵癌を腹部超音波検査(US)、その他の画像診断法で拾い上げ、超音波内視鏡検査(EUS)と超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)で質的診断を行い、multidetector-row CT(MDCT)とEUSで正確な進展度診断を行って手術適応を決定する必要がある。また、日常臨床においてもっとも多く遭遇する進行膵癌では、EUS-FNAにより迅速かつ確実に癌の確定診断を行い、早期に治療を開始することが重要である。このように今日では、EUSおよびEUS-FNAは、MDCTとともに膵癌診療の中心的な検査法と位置づけられる。
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