発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012187912
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75歳女。近医にて行ったCT所見において胃と肝左葉外側区域の間の腫瘤を指摘された。上部消化管造影にて隆起性病変を認め、胃内視鏡では体中部前壁に約4cmの非上皮性腫瘍を認め、超音波内視鏡(EUS)にて胃壁の第4層に連続する内部均一な低エコー腫瘤を認めた。胃粘膜下腫瘍と診断し腹腔鏡下に自動縫合器による局所切除術を行った。摘出病変は径2.0×3.0cmの弾性硬の白色腫瘤であった。病理組織学的所見では、S-100蛋白陽性、α-SMA、デスミン、c-kit、CD34は全て陰性で、胃神経鞘腫と確定診断した。手術経過は良好で、第12病日に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012