腹部良性疾患に対する外科治療の最前線
胃粘膜下腫瘍
熊谷 厚志
1
,
比企 直樹
,
井田 智
,
布部 創也
,
大橋 学
,
山本 頼正
,
平澤 俊明
,
大前 雅実
,
藤崎 順子
,
佐野 武
,
山口 俊晴
1がん研究会有明病院 消化器外科
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
腹腔鏡法
,
超音波内視鏡検査
,
Gastrointestinal Stromal Tumor
Keyword:
Gastrectomy
,
Gastroscopy
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
,
Endosonography
,
Gastrointestinal Stromal Tumors
pp.23-28
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016089687
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胃粘膜下腫瘍は術前に組織学的診断が確定しないことが多いため消化器間質腫瘍(GIST)などの悪性腫瘍の可能性を念頭におく必要があり,腫瘍径の経時的変化に基づいて治療方針が決定される.Laparoscopy and endoscopy cooperative surgery(LECS)は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)テクニックを用いることで胃切除範囲を最小限にとどめ,術後の胃の変形を防ぐことができる手術法であり,胃粘膜下腫瘍に対する低侵襲・機能温存手術として有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016