私の工夫
追加の縫合を付加しない安全で正確な腹腔鏡下幽門側胃切除術におけるデルタ吻合
長久 吉雄
1
,
橋田 和樹
,
陳 開
,
櫻井 玲央
,
服部 晋明
,
伊藤 雅
1倉敷中央病院 外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
術後合併症
,
腹腔鏡法
,
幽門
,
外科的ステープリング
,
治療成績
,
手術時間
,
胃十二指腸吻合術
Keyword:
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Laparoscopy
,
Postoperative Complications
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
,
Surgical Stapling
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.1091-1094
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017028497
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腹腔鏡下幽門側胃切除術において、追加の縫合を付加しないEndoGIA Tri-staple(EGIA)を用いてデルタ吻合を行った100例について検討した。対象は男65例・女35例で、年齢の中央値は68歳であった。全例で予定どおりの再建手技が実施でき、手術時間の中央値は270分、デルタ吻合に要した時間の中央値は12分であった。回収切片にて全層切離が確認できなかった1例にのみ縫合を追加した。術後合併症は5例に認めたが、縫合不全・吻合部出血・狭窄などの明らかな再建関連合併症は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016