外科救急-実際の手順を追う
肝・胆・膵 肝細胞癌破裂
久保 正二
1
,
竹村 茂一
,
上西 崇弘
,
坂田 親治
,
塚本 忠司
,
金沢 景繁
,
山本 晃
1大阪市立大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
超音波診断
,
破裂-自然
,
腹腔内出血
,
CT血管造影
,
肝動脈塞栓術
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Hepatectomy
,
Hemoperitoneum
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Rupture, Spontaneous
,
Ultrasonography
pp.382-387
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012181557
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肝細胞癌破裂は急激な腹痛をきたすことが多く、腹部救急疾患の一つである。腹腔内出血をきたすため、迅速な診断とショックに対する処置および止血処置が重要である。また、肝機能障害を併存することが多いため、肝不全対策も必要である。止血処置として肝動脈塞栓術が第一選択となる。全身状態が安定した後、肝機能を評価し、可能であれば二期的肝切除を行う。腹膜播種は必ずしもきたさないことから、長期予後も期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012