症例
腹腔内出血をきたした胃GISTの破裂の1例
鶴岡 慎太郎
1
,
井口 利仁
,
濱本 泰
,
武田 英樹
,
真鍋 俊治
,
大本 昌樹
,
坂東 健次
,
松野 剛
1済生会今治病院 放射線科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
胃破裂
,
X線CT
,
破裂-自然
,
腹腔内出血
,
免疫組織化学
,
幽門
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Gastrointestinal Stromal Tumor
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
Keyword:
Gastrectomy
,
Hemoperitoneum
,
Immunohistochemistry
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
,
Stomach Rupture
,
Rupture, Spontaneous
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Gastrointestinal Stromal Tumors
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
pp.581-586
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016265148
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80歳代後半男。心窩部痛を主訴とした。腹部単純CTでは胃幽門前庭部の前壁に壁外性に発育する長径約4cm大の腫瘤状の壁肥厚がみられ、その右腹側には血腫を疑う高吸収領域を認めた。画像所見より腹腔内出血をきたした胃粘膜下腫瘍と考え、診断、治療目的で腫瘍摘出術を行った。その結果、充実部と血液成分を含む嚢胞部が存在する腫瘤の口側に1cm程度の娘病変を認め、病理組織学的所見、免疫組織化学的所見より、主病変は消化管間質腫瘍(GIST)と診断した。また、娘病変もGISTの像であったが、主病変と病理像が類似していないため、多発病変の可能性が疑われた。術後1年経過時点で明らかな再発は指摘されていない。
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