外科救急-実際の手順を追う
肝・胆・膵 急性胆嚢炎・急性胆管炎
山下 裕一
1
,
乗富 智明
,
佐々木 隆光
,
山田 和之介
1福岡大学 消化器外科
キーワード:
開腹術
,
超音波診断
,
胆管炎
,
胆嚢切除
,
腹腔鏡法
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
胆道ドレナージ
,
胆嚢炎-急性
,
圧痛
Keyword:
Cholangitis
,
Cholecystectomy
,
Laparotomy
,
Laparoscopy
,
Severity of Illness Index
,
Ultrasonography
,
Practice Guidelines as Topic
,
Cholecystitis, Acute
pp.388-395
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012181558
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急性胆嚢炎と急性胆管炎は、急性腹症の代表的な疾患である。前者は胆嚢摘出術が基本治療であり、早期手術と腹腔鏡下胆嚢摘出術がガイドラインで推奨されているが、発症から時間が経過した症例では胆嚢ドレナージが必要となる。後者は放置すれば致死的病態へと陥るため、的確ですみやかな診断と治療が要求される。全身管理のもと初期治療と胆道ドレナージが推奨される治療法である。ともに搬送基準があり、ガイドラインに準じた適正な治療手順を追うことが診療において重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012