外科救急-実際の手順を追う
食道・胃・腸 潰瘍性大腸炎急性増悪
内野 基
1
,
池内 浩基
,
松岡 宏樹
1兵庫医科大学附属病院 IBDセンター
キーワード:
血球分離
,
Prednisolone
,
手術創感染
,
大腸炎-潰瘍性
,
経口投与
,
回腸嚢肛門吻合術
,
重症度指標
,
病勢悪化
,
静脈血栓症
,
肺梗塞
,
静脈内注入
Keyword:
Administration, Oral
,
Colitis, Ulcerative
,
Infusions, Intravenous
,
Prednisolone
,
Surgical Wound Infection
,
Severity of Illness Index
,
Cytapheresis
,
Proctocolectomy, Restorative
,
Disease Progression
,
Venous Thrombosis
,
Pulmonary Infarction
pp.377-381
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012181556
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近年増加しつつある潰瘍性大腸炎の治療はめざましい進歩をとげているが、急性増悪し重症・劇症化する場合には生命予後にかかわり、適切な治療を行わなければならない。治療指針は厚生労働省研究班より提示されているものの、治療選択、有効性の判断、合併症の予防、内科的治療から外科的治療への適切なタイミングなど、判断がむずかしい場合も少なくない。感染合併症併発時には重篤化することもあり、内科・外科の連携のもと治療を行っていくべきである。重症・劇症例では包括的に治療し救命を第一に考えるべきであるが、できる限り肛門温存にも留意した治療計画を立てる必要がある。
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