発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012123286
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経皮内視鏡的胃瘻造設(PEG)対象例のうち、通常のPEGが施行困難である5例(男)を対象として、腹腔鏡下外科手術手技を用いて安全に腹腔鏡下経皮内視鏡的胃瘻造設術(L-PEG)を施行した。対象群は、平均年齢85.4歳で、全例嚥下障害に伴う老人性肺炎で、低栄養例であった。手術はまず臍下に5mmの第一トロカールを挿入し、さらに左前腋窩線上で臍部のやや下方に5mmの第二トロカールを挿入した。次に第二トロカールから挿入した鉗子で胃前壁を露出させて、穿刺可能な位置に誘導した。胃内視鏡を施行してPEGを行い、腹壁より胃前壁を穿刺した後ガイドワイヤーを挿入し、胃瘻用チューブを接続してガイドワイヤーとともにチューブを体外へ誘導して胃瘻造設を終了した。全例で術後合併症もなく、24時間後より経腸栄養を開始した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011