発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014230539
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腹腔鏡補助下経皮内視鏡的胃瘻造設術(LAPEG)について報告した。LAPEGを施行した6例を対象とした。麻酔は全例、気管内挿管下の全身麻酔で行った。症例3は気腹のみで横行結腸が自然に胃の全面から尾側へと移動したため、ポートの追加は行わなかったが、それ以外の症例では右上腹部に2本5mmポートを追加し、他臓器の圧排および胃を鉗子で把持し、尾側へ牽引するように使用した。穿刺予定部の腹壁に血管がないことを腹腔鏡で確認し、同部直下へ胃を誘導した後は通常の経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)造設を行った。PEGの穿刺においては腹壁と胃を密着させるため、気腹は適宜停止もしくは減圧した。胃瘻造設完了後に再度気腹し、胃壁固定や胃瘻の状態、他臓器損傷のなきことを確認し閉創した。術後経過は全例順調で、術後合併症は1例も認めなかつた。注入は全例術後2日目から開始できた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014