発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012040612
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49歳女。便潜血陽性のため大腸内視鏡を施行したところ、回盲弁に隆起性病変を認め、回盲弁より口側5cmのところに2.5cm大のIsp病変を認め、生検の結果は高異型腺腫で、手術適応と考え入院となった。腹部は平坦・軟で腫瘤は触知せず、CEA、CA19-9の軽度高値を認めた。腹部CTでは回腸末端にtarget sign、重積の先進部に腫瘍を認めた。可逆的な腫瘍による腸重積と判断し、腹腔鏡補助下回盲部切除(D2)を施行した。回結腸動静脈を根部近傍で処理しD2郭清とし、病変部を含めた回腸および上行結腸を腹腔外へ引き出し、病変部より口側へ回腸10cm、上行結腸5cm切離し機能的端々吻合を行った。腫瘍は25×25mm、肉眼分類はIsp型で、病理所見より腺腫内癌(中分化型腺癌)m、ly0、v0で、リンパ節転移は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011