発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011338684
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
87歳女性。2003年より他院にて骨髄異形成症候群(MDS)に対するステロイドの加療中であった。その後、2009年に全身倦怠感、貧血、血小板減少が進行し、更に上部消化管内視鏡では胃癌を指摘され、今回、著者らの施設へ紹介入院となった。精査を行ったところ、MDSに合併した進行胃癌と診断され、術前に血小板および濃厚赤血球輸血が施行、次いで幽門側胃切除術、Billroth-II再建が行われた。その結果、病理組織学的に本症例は低分化型腺癌で、術後は経過良好で術後第21病日目に退院となった。目下、1年経過で再発はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011