発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011257499
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腹腔遊離ガスを認めた腸管気腫性嚢胞症(PCI)の3症例を報告した。症例1は89歳女性で、腹満を主訴とした。症例2は79歳女性で、腹痛、腹満を主訴とした。症例3は77歳男性で、腹痛、吐血を主訴とした。3例とも炎症反応の上昇とCTにて腸管の気腫を認めた。症例1、症例2は明確な意思疎通がとれず、腸管穿孔を疑って開腹手術を施行したところ、腹膜炎の所見は認めず、PCIと診断した。症例3では腹痛を認めたが腹膜刺激症状は認めず、PCIを考慮して保存的に治療して改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011