発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011084261
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2001年1月~2004年12月に治癒切除を行ったStageII大腸癌患者で予後追跡可能であった43例(男25例、女18例、年齢45~91歳)を再発群10例(男6例、女4例、年齢65.9±11.4歳)と無再発群33例(男19例、女14例、年齢67.8±10.5歳)に分類して検討した。年齢、性別、占居部位、腫瘍径、肉眼型、組織型、深達度、リンパ管侵襲、脈管侵襲および術後CEA値で有意差は認めなかったが、術後早期(3週間~3ヵ月)に測定したCEAで有意差を認めた。しかし、CEA値と補助化学療法の反応に関して再発例の30%は術後CEA高値例で術後にフッ化ピリミジン系薬剤による術後補助化学療法が施行されており、症例の蓄積による検討が必要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010