転移性肺腫瘍の外科治療
大腸原発転移性肺腫瘍の外科治療における予後因子
大谷 嘉己
1
,
正村 裕紀
,
相山 健
,
船井 哲雄
,
辻 健志
,
折茂 達也
,
庄中 達也
,
芝木 泰一郎
,
柳田 尚之
,
稲垣 光裕
,
赤羽 弘充
,
中野 詩朗
1JA北海道厚生連旭川厚生病院
キーワード:
Carcinoembryonic Antigen
,
腫瘍多剤併用療法
,
リンパ行性転移
,
生存率
,
肺腫瘍
,
後向き研究
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
Kaplan-Meier法
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Carcinoembryonic Antigen
,
Lung Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Retrospective Studies
,
Survival Rate
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Folfox Protocol
pp.279-283
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013219792
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著者らが大腸原発転移性肺腫瘍に対し切除術を行った64例の治療成績と予後因子について検討した。術式は部分切除が40例、肺葉切除が24例で、肺転移巣切除術後の累積5年生存率は38.7%であった。予後因子の検討ではDFIが2年以上の5年生存率が55.9%で、2年未満の26.3%より有意に予後が良好であった。肺の術前血清CEA値については5ng/ml未満の5年生存率が84.0%と、5ng/ml以上の21.7%に比べ有意に良好であった。また、転移個数は増えるに従い予後不良となり、転移分布も両側に転移巣がわたるものは予後が不良であった。尚、開腹手術からVATSの移行期と新規抗癌薬の使用の移行期を3群に分けて生存率を比較したが、各期間において成績向上の傾向はあるものの有意差はみられなかった。
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