発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011084260
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2002年11月~2008年8月に腹部CTで急性虫垂炎と診断した121例中保存的治療を選択した82例(男48例、女34例、年齢7~86歳)を対象に検討した。抗菌薬治療後に手術となった48例(男26例、女22例、年齢41.±22.1歳)をA群、症状が軽快し退院となった34例(男21例、女13例、年齢35.7±23.6歳)をB群とした。A群は平均2.5±1.9(1~7)日後に手術を施行し、入院日数はA群10.7±7.1日、B群6.5±2.8日であった。A・B間の比較検討ではCRPのcut off値(4.3mg/dl)以上と糞石の有無で両群間に有意差を認め、年齢、性別、下痢の有無、発症から抗菌薬投与までの日数には有意差は認めなかった。糞石を有する症例が手術へ移行する可能性が高い独立した関連因子であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010