発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010160807
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56歳男。上腹部痛を主訴とした。盲腸癌に対する回盲部切除術後にFOLFOX6を開始したが、10サイクル後に急激に腹部痛が出現した。入院時検査、腹部X線、腹部CT各所見より、上部消化管穿孔と診断し開腹手術を行った。十二指腸球部前壁に径約5mmの穿孔を認めたため肝鎌状間膜を用いて穿孔部を充填し、腹腔内のドレナージを行った。術後経過は良好で、第17病日に退院となった。退院後の上部消化管内視鏡検査所見より、化学療法中に生じた十二指腸潰瘍穿孔と診断した。
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