外科医が気を使う高齢者手術の周術期管理
高齢者膵癌治療の注意点と対策
高畑 俊一
1
,
森 泰寿
,
安井 隆晴
,
堤 宏介
,
貞苅 良彦
,
大塚 隆生
,
上田 純二
,
中村 雅史
,
田中 雅夫
1九州大学 臨床・腫瘍外科
キーワード:
術後合併症
,
消化不良
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
せん妄
,
動脈硬化症
,
高齢者
,
耐糖能障害
,
栄養失調
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Aged
,
Arteriosclerosis
,
Delirium
,
Dyspepsia
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Glucose Intolerance
,
Malnutrition
pp.281-286
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010111518
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵癌は高齢者に好発し、近年では周術期管理の進歩により手術成績も向上しているが依然として予後不良である。膵切除術は侵襲が大きいため周術期管理にあたっては、高齢者の身体的背景と膵切除手術の特殊性を十分に理解することが必須である。本稿では加齢による変化と基礎疾患や膵切除による膵内外分泌機能の変化と栄養状態、膵十二指腸領域主要動脈の動脈硬化性変化による術式の問題などを中心に解説した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010