手術手技
尾側膵切除術における膵切離法の検討 補強材付staplerの有用性
大平 豪
1
,
天野 良亮
,
木村 健二郎
,
山添 定明
,
西尾 康平
,
大平 雅一
1大阪市立大学 大学院腫瘍外科学
キーワード:
機器のデザイン
,
危険因子
,
術後合併症
,
術後管理
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵瘻
,
外科的ステープリング
,
治療成績
,
膵炎-慢性
,
膵管内乳頭腫瘍
,
腹腔ドレナージ
Keyword:
Equipment Design
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Fistula
,
Pancreatic Neoplasms
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Risk Factors
,
Surgical Stapling
,
Treatment Outcome
,
Pancreatitis, Chronic
pp.1611-1616
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2017080170
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尾側膵切除術は広く適応される術式であるが、膵液瘻の術後合併症が高率に認められるため、補強材付自動縫合器による切離方法について解説した。膵切離法は、自動縫合器で切離可能であれば良悪性を問わず自動縫合器を使用し、使用の際の注意点として、膵皮膜の温存がある。補強材付自動縫合器はステープルサイズが段階的に細くなるタイプを使用し、補強材による面での膵圧挫、把持することで膵損傷をしにくくなる。縫合器も、開腹手術、腹腔鏡手術ともに全自動でできるタイプの縫合器を使用し、手ぶれによる損傷を減らしている。膵切離高が11mm以上では、補強材付縫合器の方が有意に補強材のない縫合器よりも膵液瘻発生を防止した。
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