最新癌治療 エビデンスで示す治療効果とコスト
進行食道癌
丹黒 章
1
,
清家 純一
,
山井 礼道
,
湯浅 康弘
,
山本 洋太
,
澤田 徹
,
河北 直也
1徳島大学 胸部・内分泌・腫瘍外科
キーワード:
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
消化器外科
,
食道腫瘍
,
扁平上皮癌
,
放射線障害
,
EBM
,
アジュバント化学療法
,
サルベージ療法
,
ネオアジュバント療法
,
放射線化学療法
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
Esophageal Neoplasms
,
Radiation Injuries
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Salvage Therapy
,
Evidence-Based Medicine
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
pp.475-480
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009185198
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進行食道癌に対する治療は手術、放射線治療、化学療法が3本柱であり、これらを組み合わせることにより治療成績は向上してきた。根治的化学放射線療法は治療効果が高いものの食道を温存できるものは約3割であり、合併症も多い。局所再発や癌遺残に対してはサルベージ手術が必要であり、これにより根治が得られなければ予後を改善できない。サルベージ手術は通常手術に比べ術後合併症と手術死亡が激増する。術前化学療法は術後治療に比べ完遂率が高く、優れた治療成績が期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009