最新癌治療 エビデンスで示す治療効果とコスト
早期食道癌
島田 英雄
1
,
幕内 博康
,
千野 修
,
西 隆之
,
木勢 佳史
,
葉梨 智子
,
山本 壮一郎
,
原 正
,
名久井 実
,
伊東 英輔
,
田島 隆行
,
石井 明子
1東海大学 消化器外科
キーワード:
医療費
,
開胸術
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
診断群別包括支払い方式
,
保健医療経費
,
診療報酬
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Diagnosis-Related Groups
,
Health Expenditures
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Thoracotomy
,
Health Care Costs
pp.469-474
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009185197
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早期食道癌に対する第一選択の治療法は内視鏡的切除である。術後狭窄が問題となる全周性や広範囲切除となる病巣、またT1a-MMでリンパ節転移が強く疑われる症例では外科切除が適応となる。熟達者が行う鏡視下手術のメリットは多い。しかし、コストの観点からは、使用医材の多くが保険請求できないことが問題である。内視鏡的切除では食道癌の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も保険収載され普及してきた。しかし、医療経済面からは病巣により内視鏡的粘膜切除術(EMR)とESDを使い分けることで効率的な治療が可能と思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009