発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008366264
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著者らが経験した乳腺原発アポクリン癌5例の臨床病理学的検討を行った。年齢は43~70歳(平均56.6歳)であった。部位は右4例、左1例で、E領域が3例、D領域が2例であった。最大割面腫瘍径は平均3.2cmで、T1が1例、T2が3例、T3が1例であった。ホルモンレセプターは全例がER、PgRともに陰性であった。HER2は(3+)が2例、(2+)が1例、(1+)が2例であった。術式は全例で胸筋温存乳房切除術が施行された。病理組織学的因子では腋窩リンパ節転移を1例に認め、癌の組織的波及度はgが2例、fが2例、sが1例であった。予後としては術後再発を2例で認め、うち1例は死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008