特集 乳房画像診断:MRIとPET
乳癌のFDG-PET/CT
北島 一宏
1
,
三好 康雄
,
山門 亨一郎
1兵庫医科大学 放射線科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
骨腫瘍
,
腫瘍再発
,
腫瘍進行度
,
Estrogen Receptors
,
Progesterone Receptors
,
リンパ行性転移
,
乳房腫瘍
,
ErbB-2 Receptor
,
Ki-67抗原
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
ネオアジュバント療法
,
PET-CT検査
,
Standardized Uptake Value
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Antineoplastic Agents
,
Breast Neoplasms
,
Bone Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Staging
,
Receptors, Estrogen
,
Receptors, Progesterone
,
Ki-67 Antigen
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Receptor, ErbB-2
,
Neoadjuvant Therapy
pp.1072-1082
発行日 2018年9月26日
Published Date 2018/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018342779
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現在の乳癌診療において、FDG-PET/CTは全身の転移巣や再発巣の検索、薬物療法の治療効果判定において特に威力を発揮している。乳腺腫瘍の良・悪性判別や乳癌の検出は限界があるが、近年、悪性度の評価や層別化において有用性が示されてきている。乳癌サブタイプや組織型ごとにFDG集積に特徴があり、ホルモン陽性乳癌ではFDG集積は弱く、triple negative型乳癌やHER2陽性乳癌ではFDG集積が高いことがわかってきた。また組織学的グレードや予後との関連も報告されている。術前や再発症例の薬物療法の効果判定においてもPETが用いられる機会が増え、PETを用いた早期の治療効果判定の試みが行われている。今後、個別化医療・精密医療やゲノム医療が進み、画像診断の意義がますます問われていくなかで、画像診断を効率的、効果的に活用していくことが求められるが、FDG-PET/CTもその1つとしてますます乳癌診療に寄与できると思われる。
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