外科栄養 最近の進歩
消化管 大腸全摘周術期の栄養管理
内野 基
1
,
池内 浩基
,
平田 晃弘
,
松岡 宏樹
,
山岸 大介
,
田中 慶太
,
久野 隆史
,
塚本 潔
,
大嶋 勉
,
中村 光宏
,
外賀 真
,
中埜 廣樹
,
野田 雅史
,
冨田 尚裕
1兵庫医科大学 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
患者管理
,
結腸切除
,
人工肛門造設術
,
周術期管理
,
栄養管理
Keyword:
Colectomy
,
Patient Care
,
Medical Illustration
,
Perioperative Care
,
Nutrition Therapy
pp.1070-1076
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008337913
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大腸全摘術では、肛門機能を温存するかどうかで大きく再建術式がかわってくるが、いずれの術後栄養管理でも、主に水分、電解質代謝異常による、脱水、便量の増加や腸管通過障害による吸収不良に留意する必要がある。大腸切除により水分吸収能が低下し、脱水、排便量の増加をきたすが、長期的には残存小腸に代償される吸収機能により、安定性が得られることが多い。しかし、潜在的に脱水状態を呈することも多く、腸閉塞の予防、排便量のコントロールを目的に、食物繊維を中心とした食事療法が術後には重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008