消化器疾患診療支援のための栄養療法の最先端
消化器外科患者における周術期栄養管理
谷口 英喜
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1神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部栄養学科
キーワード:
経腸栄養
,
静脈栄養
,
エネルギー摂取量
,
結腸切除
,
消化器疾患
,
摂食
,
絶食
,
早期離床
,
薬物投与経路
,
集学的治療
,
診療ガイドライン
,
周術期管理
,
栄養管理
,
直腸切除
,
保温
Keyword:
Energy Intake
,
Colectomy
,
Combined Modality Therapy
,
Fasting
,
Early Ambulation
,
Eating
,
Enteral Nutrition
,
Drug Administration Routes
,
Digestive System Diseases
,
Parenteral Nutrition
,
Practice Guidelines as Topic
,
Perioperative Care
,
Nutrition Therapy
pp.1129-1138
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014261354
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治療技術の向上と集学的治療の導入により,栄養不良や過剰栄養などの栄養障害を有している患者にも手術適応が拡大した.近年,周術期の栄養管理の考え方に関しては,多くの科学的根拠が示され,ガイドラインとして各学会より公表されるに至った.これらのガイドラインをもとに,現在の消化器外科患者における周術期栄養管理の考え方を,(1)Avoid fasting period,(2)Avoid over feeding,(3)Avoid hyperglycemia,(4)Avoid artificial nutrition,(5)When the gut works,use it,の五つの項目にまとめた.消化器外科患者の術後回復能力を強化し予後を改善する周術期管理として新しい薬剤や設備を導入するのではなく,既存の技術を工夫したエビデンスに基づいた術後回復能力強化プログラムも実施されるようになった.
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