外科栄養 最近の進歩
肝胆膵 肝障害時の栄養管理
上野 豪久
1
,
福澤 正洋
1大阪大学 大学院小児成育外科
キーワード:
栄養評価
,
経腸栄養
,
患者管理
,
肝切除
,
肝臓疾患
,
タンパク質
,
微量元素
,
栄養管理
Keyword:
Enteral Nutrition
,
Hepatectomy
,
Patient Care
,
Liver Diseases
,
Proteins
,
Trace Elements
,
Nutrition Assessment
,
Nutrition Therapy
pp.1090-1094
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008337916
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肝障害時にはPEM(protein energy malnutrition)をきたすので、周術期の栄養管理に精通することが、手術の成功の鍵である。2006年のESPENのガイドラインによると、的確な栄養状態を評価し、栄養管理を開始することが重要である。急性の肝性脳症を除けば十分なカロリーと蛋白質を与え、肝障害時の代謝を鑑み夜間就寝前補食などの方法も考慮する。BCAA製剤の投与については最近の研究成果を考えると効果的であると思われる。栄養サポートチーム(NST)の協力が得られる場合は早期にサポートを依頼するのが望ましい。
©Nankodo Co., Ltd., 2008