発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008236663
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61歳女。21歳時に内臓逆位症と診断されていた。腹痛が出現し、検査所見で急性肝障害を認め、胸部X線・腹部超音波・腹部CT・ERCP検査所見を行い、全内臓逆位症に併存し、急性肝障害を伴った胆嚢結石症と診断した。腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し、手術は臍下部、心窩部、右上腹部の3ポートで行い、術者、助手、器械台、モニター類は通常と左右逆とし、術者は患者の右側に立ち右手のみのsingle-handで操作した。手術は特に問題なく51分で終了し、出血はごく少量であった。胆嚢結石の成分分析では98%以上がコレステロールであった。術後経過は良好で、第3病日に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008