発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001157229
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症例は内臓逆位症の51歳女性で,左上腹部痛を主訴とした.血液検査にて白血球数の上昇を認め,超音波検査,DIC検査及びDIC-CT検査にて胆嚢内に結石陰影を認めた.又,画像診断にて内臓逆位症を確認できた.以上より,全内臓逆位症を伴った胆石症,胆嚢炎と診断し,胆嚢炎の治療後腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.仰臥開脚位で頭側高位,軽度右側低位とし,医療機器,モニター類も全て通常の腹腔鏡下胆嚢摘出術と左右対称の位置とした.摘出標本の病理学的診断は,中程度の炎症性変化を伴う慢性胆嚢炎であった.術後経過は良好で,術後3日目に退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001