発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013325750
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
27歳女(妊娠12週)。心窩部痛を主訴とした。超音波・CTで総胆管結石と胆嚢結石を認め、妊娠17週に総胆管結石に対し内視鏡下総胆管砕石術を施行した。内視鏡下胆管造影で総胆管に6個の結石を認め、乳頭切開およびバルーンで乳頭処置を行った。続いて、クラッシャーで結石を破砕し、バルーンで排石を行い、最後にプラスチックステントチューブを留置した。その後、妊娠19週に胆嚢結石に対し腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し、胆嚢は炎症による軽度癒着を認めたが、肝床部からの剥離は容易であった。摘出した胆嚢の内部には径1cmの混合石が2個存在していた。病理診断は慢性胆嚢炎であった。手術終了直後に超音波で胎児心拍を確認し、母子ともに状態は安定しており、術後7日に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013