発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007346133
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63歳女。腹痛、腹部膨満が持続し軽快しないため受診し、腹部CTでイレウスと診断され入院した。腹部膨満、腸音亢進を認めたが腫瘤は触知しなかった。小腸造影で小腸狭窄とそれに伴う拡張を認め、狭窄は全周性で高度であるが造影剤通過は認めた。腹部CTで小腸が20cmにわたって重積し、先進部には径3.2cmの境界明瞭、内部不均一でエンハンスされる低密度な腫瘤を認めた。小腸腫瘍による腸重積と診断し開腹手術を施行した。回盲部より約100cmの部を先進部とした小腸腫瘍による腸重積を認めた。術後経過は良好で術後11日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007