発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007065574
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53歳女。上腹部痛を主訴に受診し、画像検査で上腹部から骨盤に小腸のニボー像を認め、左子宮静脈と骨盤壁の間への小腸の陥入と腹水貯留も見られた。又、腸間膜の収束像と浮腫像も認め、子宮広間膜異常裂孔ヘルニアの疑いで手術を施行した。Douglas腔に少量の血性腹水を認め、左子宮広間膜異常裂孔への小腸の脱出も見られた。損傷なく小腸は整復できたが、腸管の血流障害を認めたため、小腸部分切除術と子宮広間膜異常裂孔の閉鎖を行った。術後経過良好で、合併症は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006