発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002045214
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
嵌頓ヘルニアでは,高齢者や重症患者が多いことから,早期に診断を下し適切な治療を開始すると共に,低侵襲で回復の早い治療法を選択することが重要である.近年発展めざましい腹腔鏡下手術は,嵌頓ヘルニアの治療においても,これらの要求を満たす最新の治療法の1つといえる.腹腔鏡下手術では,ヘルニアの正確な部位診断と腹腔内からの安全で確実な嵌頓腸管の整復の他,本術式の最大の特徴である嵌頓腸管に対する直視下での腸切除の判断が可能である.更に,状況に応じては腹腔鏡下にメッシュによる修復術も行い得る.嵌頓ヘルニアに対する腹腔鏡下手術の適応や手技の実際,成績を紹介し,従来法と対比しながらその有用性に言及した
©Nankodo Co., Ltd., 2001