発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007065575
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53歳女。運動後の左下腹部膨隆を10年前から自覚していたが、腫脹が増大したため受診した。画像検査で明らかなヘルニア門などは認めなかったが、左子宮円靱帯がやや目立ち、本人、家人の訴えから腹壁ヘルニアが疑われた。腹腔鏡下による観察で、腹壁にヘルニア門を認め、ヘルニア嚢末梢側は内鼠径輪方向へ向い、外腹斜筋腱膜切開により腹膜前脂肪織を伴うヘルニア嚢が見られた。ヘルニア嚢を剥離し縫縮後、Kugelパッチを用いて後壁補強を行った。手術所見により、Spigelヘルニアと診断された。
©Nankodo Co., Ltd., 2006