発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007065573
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58歳女。肛門部違和感を主訴に受診し、超音波検査で直腸背側に嚢胞性腫瘤を認めた。穿刺により白色クリーム状で無臭性の内容物を吸引し、細胞診はclass Iであった。腫瘤を尾骨の一部と合併して全摘出し、摘出した嚢胞には頭髪及び歯、骨等は認めず、悪性所見も見られなかった。切除標本及び組織学的所見より、tailgut cystと診断された。術後経過は良好で、便秘も改善し、現在も再発を認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2006