発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007065572
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80歳男。腰痛に対して約2ヵ月前から坐剤(NSAIDs)を使用していたが、坐剤使用後に腹痛が出現したため受診した。画像検査で遊離ガス像を認めたが、小腸ガス像やニボー像及び腸液貯留は認めず、消化管穿孔の疑いで手術を施行した。全腸管検索では穿孔部は見られず、挙上した下行結腸の腸管壁に多数の気腫性病変を認め、腸管嚢腫様気腫症と診断された。腸管切除は不要と判断し、腹腔内洗浄のみ行った。術後経過も良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006