Japanese
English
臨床報告
術後早期に再発したtailgut cystの1例
A case of tailgut cyst with early recurrence after surgery
東 勇気
1
,
山本 精一
1
,
加治 正英
1
,
前田 基一
1
,
清水 康一
1
,
内山 明央
2
Yuki HIGASHI
1
1富山県立中央病院外科
2富山県立中央病院病理診断科
キーワード:
tailgut cyst
,
術後再発
Keyword:
tailgut cyst
,
術後再発
pp.883-887
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105125
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要旨
症例は65歳,男性.腹部膨満,排尿障害,排便困難を主訴に当院救急外来を受診した.腹部CT検査で仙骨前面に囊胞性病変を認め,精査加療目的に当科を受診した.仙骨前面の囊胞性病変に対して,経腹的手術を施行した.尾骨前面に一部囊胞壁の遺残を認め,焼灼を行った.病理組織所見よりtailgut cystと診断された.術後4か月に施行した腹部CTで仙骨前面に囊胞性病変を認め,局所再発を疑い,経仙骨的手術を施行した.病理結果は前回同様tailgut cystであった.現在,術後2年を経過しているが,再発は認めていない.本疾患は稀であるが,悪性例があり,良性例でも局所再発する可能性があるため,初回手術で完全切除できる手術方法を選択することが重要である.
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