発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006157646
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症例1(55歳女性).右乳房腫瘤を主訴とし,症例2(72歳女性).左乳房腫瘤を主訴とした.細胞診で悪性所見は得られず,画像診断との乖離からDiabetic mastopathy(DMP)を疑い,症例1は腫瘍摘出生検を行った.標本は非常に硬く白色調であった.病理組織所見では間質の線維化が著明であり,乳腺にはリンパ球の浸潤を多く認め,DMPと診断された.症例2ではより強く癌を疑ったが,core needle biopsyで乳腺症の診断であった.確定診断のため腫瘍摘出術を施行し,標本は非常に硬く白色調であった.病理組織所見より間質成分の増生と血管周囲のリンパ球の集簇を認め,DMPと診断された.尚,マンモグラフィでは腫瘤に一致して微細な石灰化を認めていたが,血管内皮の石灰化であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006