発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004275098
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糖尿病患者の乳房に癌との鑑別を要する腫瘤を形成した2例(症例1:40歳女,症例2:70歳女)を報告した.症例1は糖尿病罹病期間23年,症例2は糖尿病罹病期間9年であり,共に合併症を有していた.乳房に腫瘤を触知したため受診したが,触診,および超音波検査では悪性病変を完全に否定できず,腫瘤摘出を行い,diabetic mastopathyと診断した.糖尿病患者で弾性硬,石様硬の乳腺腫瘤をみた場合には,本疾患を念頭において診察すべきであると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2004