発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006133265
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74歳女性.患者は左乳癌に対する定型的乳房切除術後25年目に右乳腺腫瘤が出現し,精査加療目的で著者らの施設へ受診となった.内部は比較的均一な低エコー腫瘤を認め,マンモグラフィーでは大きさ20×15mmの多角形で辺縁が微細分葉状を呈する高濃度腫瘤を認めた.穿刺吸引細胞診はclass Vで,乳頭腺管癌が疑われた.以上より,stage Iの乳癌と診断し,乳房部分切除術,腋窩リンパ節郭清術を施行したところ,病理組織学所見,電子顕微鏡所見にて乳腺アポクリン癌と診断され,ERおよびPgRはともに陰性であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006