発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005191718
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腹腔鏡補助下大腸手術(LAC)例のうち,術後合併症が発生した20例を対象に検討した.開腹移行は5例で,開腹移行まではいたらず小開腹創から処置したのは5例であった.術後合併症は,小開腹創部離開7例,縫合不全3例,ドレーン留置部感染2例,イレウス,リンパ液漏2例,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)腸炎2例,術後出血1例,ポート部ヘルニア1例,上肢のしびれ1例(重複あり)であり,縫合不全の2例とヘルニア,出血の計4例は再手術を施行し,他は保存的治療で治癒した.合併症発生10例と非発生10例を比較した結果,合併症発生群で若い傾向があり,直腸Rb例で有意に合併症発生例が多かった.術式では,腹会陰式直腸切断術(APR)で有意に合併症発生が多かった.手術時間は発生群で有意に長く,出血量に差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005