回盲部潰瘍性病変
薬剤による回盲部病変 NSAID起因性潰瘍を中心に
井上 拓也
1
,
村野 実之
,
楢林 賢
,
能田 貞治
,
倉本 貴典
,
石田 久美
,
阿部 洋介
,
梅垣 英次
,
樋口 和秀
1大阪医科大学 第二内科
キーワード:
潰瘍
,
病的狭窄
,
大腸内視鏡法
,
小腸炎
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
結腸疾患
,
回盲部
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Constriction, Pathologic
,
Colonic Diseases
,
Colonoscopy
,
Enteritis
,
Ulcer
pp.401-404
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013320010
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高齢化社会に伴い非ステロイド系抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)の使用頻度が増加し,それに伴う消化管病変の増大が指摘されている.NSAIDsや低用量アスピリンは上部だけでなく小腸や大腸などの下部消化管にもさまざまな粘膜傷害を起こすことが知られている.NSAID起因性の下部消化管病変は,多彩な病変を呈し,時に大量出血,腸管穿孔や腹膜炎もきたすことがあり,今後,高齢者医療において十分な注意が必要である.
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