発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005023739
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テロメラーゼは成人体細胞には活性がないため,悪性腫瘍の鑑別に有用である.しかし,リンパ球の混入による偽陽性反応やPCR阻害物質の混入による偽陰性反応が問題であり,これまでのtelomeric repeat amplification protocol assay(TRAP assay)は信頼性が低い可能性がある.そこで,上皮細胞に特異的に結合するマグネットビーズを用いて腹腔洗浄液中の癌細胞を分離しTRAP assayを行った.この新たな方法を用いた腹腔洗浄液のテロメラーゼ活性は細胞診の結果とほぼ一致するものであり,ビーズ法の正診率は細胞診を超えるものではなかったが,客観的な評価が行える点で優れていると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004