進行癌の治療戦略
胃癌腹膜播種の治療戦略
石神 浩徳
1
,
北山 丈二
,
名川 弘一
1東京大学 外来化学療法部
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍播種
,
腹膜腫瘍
,
Paclitaxel
,
治療成績
,
TS-1
,
静脈内投与
,
腹腔内投与
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Gastrectomy
,
Neoplasm Seeding
,
Injections, Intraperitoneal
,
Peritoneal Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Paclitaxel
,
Administration, Intravenous
pp.703-708
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010250156
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腹膜播種を伴う初発胃癌60例を対象として、S-1+paclitaxel経静脈・腹腔内併用療法を施行し、肉眼的根治が望める状態にまで奏効した32例には胃切除を施行した。根治度Bが23例で達成され、組織学的奏効が18例で確認された。重篤な術後合併症は認めなかった。切除例の無再発生存期間は20.1ヵ月、生存期間中央値(MST)は34.5ヵ月であり、切除にいたらなかった28例のMSTは13.5ヵ月であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010