発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005023738
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腹膜転移(癌性腹膜炎)は消化器癌の死亡原因のうちで大きな割合を占め,重大な予後規定因子である.そこで,DNAチップを用いて腹膜転移由来胃癌細胞株の遺伝子発現変化を網羅的に解析し,腹水胃癌で特異的に発現上昇している遺伝子を複数個同定し,これらの新しい診断マーカーとしての有用性を検討した.これらの新しいマーカーを指標とする迅速定量RT-PCR法により,腹腔内の微小癌細胞を従来の腹腔洗浄細胞診に比べてより高感度・特異的に検出することが可能であり,術中迅速遺伝子診断として腹腔内癌化学療法の適応決定や手術術式決定に応用しうると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004