腹膜悪性腫瘍 転移性腹膜腫瘍の治療
腹膜播種陽性胃癌に対する腹腔内化学療法
石神 浩徳
1
,
北山 丈二
,
山口 博紀
,
渡邉 聡明
1東京大学 外来化学療法部
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
腫瘍播種
,
腹膜腫瘍
,
Paclitaxel
,
TS-1
,
静脈内投与
,
腹腔内投与
Keyword:
Gastrectomy
,
Neoplasm Seeding
,
Injections, Intraperitoneal
,
Peritoneal Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Paclitaxel
,
Administration, Intravenous
pp.1148-1152
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015380972
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腹膜播種陽性胃癌に対して,全身化学療法に強力な局所療法である腹腔内化学療法と胃切除を付加した集学的治療は有望な治療法の一つである.当科ではS-1+paclitaxel(PTX)経静脈・腹腔内併用療法を考案し,第II相試験において生存期間中央値(MST)23.6ヵ月という成績を得た.また,初発例100例中64例に化学療法奏効後に胃切除を施行し,MST 30.5ヵ月という成績を得た.現在,本併用化学療法の有効性を検証するための第III相試験を実施中である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015