発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004282800
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肝静脈腫瘍栓は門脈腫瘍栓より少なく,肝切除時に肝静脈腫瘍栓が認められた症例は5.5%,下大静脈まで腫瘍栓が進展した症例はわずかに0.5%である.また門脈腫瘍栓を合併することが多い.下大静脈腫瘍栓症例は腫瘍栓の存在部位により手術術式がかわるため,術前診断がきわめて重要である.再発は肝内転移がもっとも頻度が高いが,遠隔転移も少なくない.肝静脈腫瘍栓の予後は不良で,肝内転移および遠隔転移に対する治療法の確立が望まれる
©Nankodo Co., Ltd., 2004