発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004275101
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
71歳男.検診目的の検査で胃癌を指摘された.上部消化管内視鏡検査では胃前庭部後壁に易出血性の凹凸不整な陥凹性病変を認め,IIc型早期胃癌と診断された.腹部CTでは腹部大動脈周囲に腫大したリンパ節を認めた.脾門,および脾動脈幹リンパ節郭清目的の膵体尾部切除術,脾摘術を伴う胃全摘術+D3郭清を行った.脾動脈幹,大動脈周囲リンパ節(No.11p,No.16a2)に癌細胞を認めたが,1群リンパ節を含め,他のリンパ節に転移はみられなかった.術後4年8ヵ月が経過したが,再発徴候は認められない
©Nankodo Co., Ltd., 2004