発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005152609
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日本には大動脈周囲リンパ節(No.16)にまで転移した胃癌でも,郭清で治癒可能であるとするエビデンスがある.それゆえD3の試みは容認され,抵抗はない.一方,欧州ではD2の成績がD1より良好であるとのエビデンスが得られず,さらなるD3は試みられていない.欧州のD1手術死亡率は10%以上で日本より桁違いに高い.このことは患者そして医療事情がわが国とは大きく異なることを意味しており,その成績は慎重に分析されるべきである.科学的な検証は日本でのランダム化試験にかかっている
©Nankodo Co., Ltd., 2005